※写真多めです
立川のお友達に教えてもらった、一式双発高等練習機の里帰りを見に、立川にある立飛ホールディングスへ行ってきました。
かなり貴重なモノが見れましたよ〜!
おじさま?!
14:20過ぎに立川駅に到着。
そういえば、まだお昼を食べていなかった。
腹が減ってはなんとやらなので、まず何か食べよう。
目的地の立飛ホールディングスは、北口方面なので、北口側でお店を探す。
立川のあたりは、あまり来ることもないので良くわからない(⌒-⌒; )
Google mapで“カレー“を検索。。。
“カレーのおじさま FISH立川店“が、なんとなく向かう方向に近くて、写真を見ると美味しそう。
お店に入ると(外観写真撮り忘れたよ。。。)、お客さん2人と、予想していた“おじさま“ではなく、若い女性の店員さんが1人。
カウンターだけの、比較的こじんまりしたお店だけど、かわいらしい雰囲気です。
2種コンボで、キーマカレーとチキンカレーを注文。
テキパキと手際良く、“カレーのおねえさま“が出してくれました。
時間も時間なんで、しっかり食べると夕ご飯がきつい(笑)
辛さは普通のままでちょっと辛いぐらいなので、辛いのが好きな方は少し辛めにオーダーした方が良さそうです。
お店の場所
後で聞いた話、パクチーいる?いらない?と聞かれるらしいけど、聞かれなかった。。。
見た目でパクチー苦手なのが分かったのかな?!
一式双発高等練習機
一式双発高等練習機というのは、正直なところ、今回の展示の話を聞くまでは知らなかった。
以下、パンフレットからの引用です。
一式双発高等練習機(キ五十四)
昭和14年(1939年)3月、陸軍から多目的双発高等練習機の制作指示があり、立川飛行機に取っては初めての早発、全金属製、引込脚の機体を制作しました。
操縦訓練だけではなく、航法、通信、射撃、写真撮影など、いわゆる機上作業全般に使用される練習機です。
エンジンの信頼性が高く機体の耐久性に優れ、また操縦席からの視界が良く、機内も様々な訓練に対応できる広いスペースが確保られているなど使い勝手に優れている傑作機でした。
いわゆる戦闘機ではなく、作業に使用することを目的とした飛行機というところなのかな。
展示されている個体は、現存する唯一の一式双発高等練習機。
生い立ちは。。。
・1942年(昭和17年):製造
・1943年9月:エンジン故障で十和田湖へ不時着水
・2012年9月:引き上げられる
この間、実に69年!!
・2016年:重要航空遺産に認定される。
・2021年:三沢航空博物館へ展示されていたものを、立飛ホールディングスが譲受、今回の展示に至った。
戦後、国内にあった軍用機は全て処分されてしまったため、皮肉にも十和田湖に不時着水した、この個体のみが現存するものとなってしまったようです。
不時着水して、良かったような、良くなかったような。。。
ご対面
カレーのおじさまから歩いて、展示場所の立飛ホールディングスへ到着!!
なんだかドキドキする(笑)
入口で手首にバンドをつけて荷物検査を行って、さらに展示会場の入口で検温と連絡先を記入する。
連絡先の記入は、コロナ対策と同時に、来場者の中から抽選でホテルの宿泊券が当たるらしい。
全体像を掴むにはこれ以上はない。
零戦とかだと、なんとなく全体のイメージがあるけど、全く分からない機体は、先にイメージを掴めると見学の時の理解度に違いがあるかもしれないなぁ。
入るとすぐに、パーツ類の展示がるけど、最初に向かったのは機首のところ。
航空機というと、どうしても大きいイメージしか持っていないから、小さく感じるんだろう。
右側から見てみる
やっぱり、流線形は空気抵抗に対して有効なんでしょう。
ガラス?風防?! これも当時モノのようで、水の中に沈んでいたから残っているんでしょう。
機首の横には、操縦席が展示されていた。
そして、操縦桿とかが簡素に見える。
もちろん、戦争のためのツールだから、過度な加飾は必要ないけど、無駄を切り捨てた作りの結果なのかな。
こんなに近づいてみれるのは、今回の展示が恒久的な展示ではなくて、仮設だからかなと思う。
でも、おさわり禁止です!!
倉庫の中での展示なので、展示全体はなかなかカメラに収められない。
胴体部の内側も見れました。
あまり広くなさそうだけど、定員人数からすると必要十分という感じかな。
フレームの構造なんかは興味深い(笑)
機体側面には当時の機体番号が、当時の塗装で残ってる。
逆に、紫外線の影響ってすごいんだということを感じる。
想像できないなぁ。。。
主翼もほぼそのまま残っている。
ここまでしっかり残っているのは、不時着水がよっぽどうまくできたんですね。
こういう樹脂部品まで残ってるのは、本当にすごい。
普通なら紫外線でバキバキになってるところ。
今にも赤く光出しそうに見える。

裏側を見れば、これだけたくさんの配線が残ってる。
ここは何の計器か良く分かりません。
漢字が良く見えませんが、灯のスイッチですね。
中に針が残っているのが、生々しく感じます。
所属戦隊のロゴマークのようです。
すばらしいデザイナーがいたみたい。
まとめ
とても貴重な、唯一現存する一式双発高等訓練機を、間近でることができて良かった。
墜落ではなく不時着できたこと。
着水場所が海ではなくて淡水だったこと。
水の中に沈んでいたおかげで(?!)腐食・劣化が抑えられていたこと。
運が良かったと言って良いかは微妙だけど、幾つもの偶然が重なって、今、見ることができている。
エンジン不調で不時着水していなければ、戦後の軍用機処分に飲み込まれ、現存していない可能性が高かった。
不思議な縁を、勝手に感じてます(笑)
4 Comments
高いところが苦手なくせに、飛行機が好きだなんて…
確率的には橋の方が断然(以下略)笑笑
思ったよりも人出が多かったみたいね。
復元の企画を聞いたときは、部品を当時の方法で作り直しての再生を想像してたの。
引き上げた姿を忠実に展示したんだね。
その方がリアルで良かったと思う。
昭島の昭和飛行機よりも立川の方が当時の臭い(格納庫とか)が残っているから、機体そのものと共に楽しめると思うよ(気軽に入れないのが難点だけど)
都内で行列のカレー店が地元で気軽にたべられるって幸せヨ
ともさん
高いところが苦手=飛行機苦手 とならないところが不思議ですよね(笑)
ただ、小さいのは少し不安です。
近所の飛行場から飛んでるのは、気になるけど少し不安なのと、到着地が旅行以外に行くことがないので、なかなか乗る機会がないですが、いつか乗りたい。
立飛ホールディングスで”譲受”たみたいなので、2回目とかあるかもしれないですね。
倉庫の中というのは、良い雰囲気だったと思います。
地元で都内の名店の味が楽しめるのはうらやましい。
立川駅はホントにおおきくなりましたよね。
私が学生の頃は、南口は小さなパチンコ屋しかなかった記憶があります。
うちの近所にも、もっとお店が欲しいです(笑)
これ、ニュースでも見て、「へぇ〜」とかって思ってたケド、思いもかけずに実写が見られて感謝です。
これだけ完璧に残ってるって、スゴいよナァ〜 ねおさんの言う通り、何とも皮肉な結果だけど、これだけのものが現存してるのは、やっぱりスゴい。
当時の日本の技術の粋を集めたものなんだろうケド、資源もなく、工業基盤も貧弱であっただけに、量産という面から見たらキビしかったんでしょうネ。
いやいや、でもおかげさまでいいモノが見られました♪
こたさん
ともさんが「こういうの好きそうだよね〜」って教えてくれました(笑)
おかげで、世界にこれしか残っていないという、貴重なものが見れました。
ホント、故障しなければ残っていなかったという皮肉な結果ですが、この状態を見ると、乗務員の方達も無事だったんじゃないかと思うので、乗務されていた方達には申し訳ないけど、結果的には貴重なものを残してくれたことに感謝したいとさえ思いました。
戦時中に設計されたものなので、色々と制約もあったと思いますが、フレームの作りなんかはしっかりと作られているように思いました。
まあ、シロウトの感想ですけどね(笑)
もし次回の展示があったらぜひ!
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