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米式?仏式?英式?- BROMPTON

それは突然やってきた。。。故障である(汗)

モノが壊れるというのは憂鬱な気分になりがちだけれど、見方を少し変えると、「新しいモノを選ぶ・買う」という、ワクワクが始まる瞬間でもある。
もちろん、大切にしてきた、換えの効かないモノもあるかもしれない。

でも、換えられるモノも多くあるので、出来るだけワクワクを楽しむように考えたいと思っている。

で、何の故障? PC? iPhone? 車?
いやいや、空気入れ(ポンプ)(笑)

今回、BROMPTONのタイヤに空気を入れるのに使用していた空気入れ(以下ポンプ)が壊れて空気が入らなくなってしまったのだ。
もう一つロードバイクに使用しているポンプがあるけれど、これはBROMPTONのチューブとは規格が合わない仏式(フレンチ)バルブなので使用することが出来ない。

空気入れに合う合わないがあるの?という方も多いのではないだろうか?
そう、自転車のチューブ・ポンプには3つも規格があるのだ。

さて、壊れたポンプをどうしようかな?!

 

バルブの規格

そもそも自転車のチューブ(バルブ)に3種類も規格がある事をご存知無い方も多いのではないだろうか。
一見同じに見えても、全く違う物である事を説明しておこう。
 

英式

まず最初は”英式”バルブ

英式バルブ-
私が乗っているママチャリのバルブ

ウッズバルブと呼ばれ、一般的に使われている自転車に多く、いわゆるママチャリはこのタイプのチューブを使用していることが多い。
メリットは、どの街の自転車屋さんへ行っても空気を入れてもらえることと、交換してもらえること。
デメリットは、細かな空気圧管理・調整があまり得意では無いこと。

 

仏式

次に、”仏式”バルブ
仏式バルブ-フレンチバルブ

ロードバイクやMTBをはじめ、多くのスポーツタイプの自転車に使用されているのが”仏式”バルブで、”フレンチバルブ”と呼ばれている。
高圧まで入れやすく、空気圧の管理が行い易いのが特徴。

 

米式

最後は”米式”バルブ
米式バルブ-シュレッダーバルブ

シュレッダーバルブ、バイクや車のタイヤに使われているバルブで、自転車ではあまり多くは見かけないタイプではないだろうか(認識不足の可能性アリ)。

ガソリンスタンドでも空気を入れることが可能であることがメリットだろうか(汗)
もし車やバイク用のポンプを持っていれば、そのままま使用出来るので、新たに購入する必要が無い事もメリットとなる。

 

結論とメリット

今回、ポンプを購入するか、チューブを変更するか悩んだ結果、結論的にはチューブをフレンチバルブの物へ交換することにした。
純正の米式バルブチューブはまだまだ使えるのでもったいない気もするが、それぞれについて、メリットやデメリットを考えた結果、チューブ交換が良さそうという結論に達した。

BROMPTONのチューブをフレンチバルブに変更したことによる、”あくまでも個人的な”メリットを記しておこう。

 

ポンプが1種類で済むこと

BROMPTON-ポンプは一つにしたい
ポンプが一つでOK

個人的に大きなメリットで、なんと言ってもポンプをひとつだけ部屋に置いておけば良いので、場所も取らないし、今回の様にどちらかのポンプが壊れた時に、わざわざ新しく買わなくて済むのは大きい(笑)

もっとも、故障したポンプを廃棄しなければ2つある事になるので、早めに処理したい。

 

アダプターを使用しなくても良い

これも個人的に大きなメリットで、BROMPTONのホイール(特にフロントホイール)は、スポークの間隔が狭い。手持ちの壊れた米式対応ポンプでは、ポンプヘッドが大きくて、直接ポンプヘッドをセットする事が出来なかった。

BROMPTON-ポンプヘッドが入らない
ポンプヘッドが入らない(汗)

仕方ないので、amazomさんにてアダプターを購入し、アダプターをセットしてから空気を入れる必要があった。

ポンプアダプター
ポンプアダプターは意外と面倒だった

しかし、これが面倒だった(笑)
ねじ込み難いし、外すときもジワジワとエアーが漏れながら取り外す事になる。

しかし、手持ちのフレンチバルブ用のポンプヘッドは小さいので、アダプターを取り付けずにポンプヘッドをセット出来る。

フレンチ用インフレーター
手持ちのフレンチ用ポンプはそのままOK!

このアダプターをセットしたり外したりする作業が必要無いことはとても大きなメリットで、作業が2行程減るのはすごくラク♪
因みに使用しているポンプは[birzman]というところの物で、5年近く使用している。

後継品はこの辺りかな→Birzman

 

扱いやすい

これは慣れの問題なのだろうけれど、ずっとロードバイクで使用していたフレンチバルブは、とても扱いやすく、空気を入れるのもラクに感じる。
ポンプが高圧対応(おそらく)なのも、空気を入れやすい要因かもしれない。
また、あまり必要ないかもしれないけれど、今まで使用していたエアゲージが使えるのもメリットかもしれない。

BROMPTON-エアゲージ
エアゲージがそのまま使える

 

純正ポンプを仏式対応にする

所で、BROMPTONには、チタンフレームを除いたモデルには、フレームに固定できるポンプが付属している。
当然ながら、純正チューブである米式対応のポンプとなっている。

純正インフレーターのフレンチ化-04
BROMPTON純正ポンプ

では、フレンチバルブへ交換したら使えないのか?
答えはNO!

ご存知な方も多いと思うが、BROMPTON純正のポンプは、中の部品の向きを変えるだけでフレンチバルブに使用する事が出来る。

まず、シルバーの口金を外す。
これはねじ込んであるので、普通のネジを緩めるのと同じ左に回すと外すことが出来る。

純正インフレーターのフレンチ化-05
口金(シルバーパーツ)をはずす

次に、ロックレバーを引き上げると、中の部品を取り出すことが出来る。
取り出した部品は2つあるので、無くさない様に注意が必要。

純正インフレーターのフレンチ化-03
中の部品を取り出す

取り出した部品は、樹脂部品とゴム部品がくっついた状態となっているので、一度分離して、それぞれの向きを反対向きにして組み合わせる。
樹脂部品は、尖っている方が奥に、ゴム部品は穴径が大きい方が奥になる様にする。

純正インフレーターのフレンチ化-01
ゴムと樹脂部品の両方を逆向きにして入れる

組み合わせた部品をポンプの中へ戻し、最後に口金を締めなおしてあげれば完成。

純正インフレーターのフレンチ化-02
向きを変えて中に戻して、口金を締めこむ

たったこれだけで、純正ポンプをフレンチバルブ用に変身させることができる。

 

まとめ

今回はポンプが壊れた事によってフレンチバルブ化をする事となったけれど、たとえポンプが壊れていなくても、恐らくそう遠く無い将来に、同じ様にフレンチバルブ化していたと思う。
アダプターの取り付け手間と、空気のいれ難い事が気になっていたので、良い機会だった(と自分に言い聞かせる)。

実は今回のチューブ交換は、購入したサイクルショップにお願いしてしまった。
なんせ、フロントはともかく、リアの内装式変速のワイヤー外し・取付調整に自信が持てなかった(笑)

BROMPTON-リアタイヤの脱着
ここの脱着が問題(汗)

まず、忙しい時間帯にも関わらず対応していただいたショップの方に感謝したい。

そして、交換作業をしながら作業手順を教えていただいたので、 まずは家でタイヤ交換(パンク修理)の練習をして、次回は自分で交換出来るようになろうと思う(汗)

BROMPTON-リアタイヤの脱着ポイント
この窓がポイント